日銀には営業利益がない

この土日は、財務諸表の勉強をしてみた。夏くらいから、必要になるから。
会計学や簿記は前から興味はなかったが、財務諸表にはいろいろな情報が詰まっていて読めるようになると、とても面白い(まだ初心者だけど)。


いろんな会社の財務諸表を見ていたら、日銀の決算書に驚いた。
日銀のPLには、営業利益の項目がない!世にいう「通貨発行益」というものが、営業利益になるのではないかという理解だったけど、通貨発行益は経常利益に計上されるみたい。
通貨発行益が得られる元は、主に国債の利息であるから、よくよく考えればそりゃごもっとも。
よく、通貨発行益=額面ー印刷代などの経費、という誤解がある。たとえば、一万券の印刷代など経費が20円程度だとすると、9980円が日銀の儲けになるという考え方だ。
だが、銀行券は日銀の負債であるから、発行すること自体によっては利益は得られない。
銀行券の発行は、一般企業における社債発行とほとんど同じようなものであると考えると理解しやすいかもしれない。
日銀の利益は、銀行券発行により調達した資金を国債などに投資することによって得られているのだ。


他の銀行ではどうなっているんだろう。預金によって集めたお金を、貸付によって利ざやを稼ぐというのは、形的には日銀と変わらない気がするけど、それが本業だから、営業利益に計上されるのかな??
今日は眠いから明日以降の課題。