“Adaptive Market Hypothesis”

MITのAndrew Lo教授(先日のNHKスペシャルにも登場していたファイナンス界のスターであり、僕の憧れ)は、かつて、「もしサミュエルソンがいうようにファイナンスが社会科学の王冠の宝石ならば、効率的市場仮説はその半分を占める」と述べたことがあります。
効率的市場仮説とは、ごく単純化していえば、金融市場においていかなる情報分析をしても市場インデックスを上回る確実な収益機会は得られない、というものです。すなわち、テクニカル分析も、ファンダメンタル分析も無駄だという、非常にショッキングな理論なのです。


「仮説」と呼ばれることが示しているように、その妥当性については今もたくさんの研究がされており、論争に決着がついていません。
実は、Lo教授自信も、効率的市場仮説の妥当性には懐疑的、とまでは言いませんが、市場が効率的なのは限定的な場合のみと考えているようです。
そこで、Lo教授が提案しているのが、Adaptive Market Hypothesisというもの。
僕も論文を読み始めたばかりなので、正確に理解していない恐れがあるため、詳細はまた次回、復習がてら書きたいと思うが、お話としては面白いものだと思う。
研究テーマの一案に加えようかな。。むむむ。