能楽ワークショップ@セルリアンタワー

セルリアンタワーで行われた「能に親しむ」というワークショップに行ってきた。このイベントは、どっかでちらしをもらって知ったのだが、まずセルリアンタワー能楽堂があることに驚いた。久々に能楽だったのと、渋谷でおそらく最も高層ビルのどこにどんな能楽堂があるのかと興味で、とても楽しみにしていた。


セルリアンタワーにいくと、能楽堂は地下2階にあるとのこと。初めて地下におりた。地下行きのエスカレーターには、着物をお召しの女性やネクタイをしっかり締めたおじさんとかがいて、自分のみすぼらしい格好が少し恥ずかしくなった。今度からは、ちゃんとした格好をしていこう。
それはさておき、能楽堂は、地下の一角にあり、「堂」というよりは、ホール。普通のホールに、能舞台があるって感じだった。舞台は、まだあたらしくきれいであり(比較的)、前にいった金沢の能楽堂と比べても、舞台自体はそん色ないと感じた。ただ、椅子がしょぼくて、座ってると疲れたが。


今日の番組は、仕舞を2本と、半能を1本。そのほか、能衣装の着付けシーンや演目の解説など盛りだくさんだった。解説の関根おじいちゃんが、今日の演目の話は一切せずに、今日はやらない演目の話を延々と続けていたのもなかなか面白かった。関根祥六さんは、「羽衣」という演目が大好きらしい。笑
だったら、今日もそっちにすればよかったのに超不思議だった。


能は、やっぱり面白いなとおもった。感情表現や舞台装置を必要最小限にしぼって、観客がそれを想像するというのは、見る側に非常に努力を強いるけれども、その不完全さが逆にリアリティを作っている。能に出てくる鬼や神様などは、テレビドラマや映画などでは相当に胡散臭く感じてしまうが、能の場合は、そういう幽玄の存在にもリアリティを感じられるなーと思った。


また是非、能楽を見に行きたい。信長が桶狭間出陣前に踊ったという「敦盛」をみてみたいな。美意識も高められるし、戦国武将ネタも仕込めるし、能楽さいこー!能楽友達ほしいな。