池上彰の本「伝える力」

最近、池上彰がよくメディアに露出しているようだ。テレビではニュースを解説する番組をゴールデンタイムにやっているし、本屋にいくと池上彰コーナーがある店が多い。ちょっとした池上さんブーム。


真新しいことは書かれていなかったが、やはり基本が大事だということを思い知らされた。なかでも、「自分が知らないことを知る」、「なにかを調べるときには、まったく知らない人に説明するにはどうしたらよいかを意識する」の二つは個人的には最も心がけたいところ。
最近、本を読むときにしても新聞を読むときにしても、字を目で追っているばかりで、どーも理解が深まっているような気がしないのは、表層的な理解にとどまっているせいで、よくよく理解していないからだという気がしていた。あまりに大量のインプットを自分に課しすぎていて、情報を知識に変換できないまま、消化不良を起こしていることが多い。
これからは、何がわからないのか、どう説明するとわかりやすいかを考えながら丁寧に本をよもう。急がば回れってことですね。


ちなみに、わからないことを知るって方法は、勉強したり何かを調べたりするときは超重要だと思う。塾講師バイトをしていた経験では、「なにがわからないのか?」と聞いて、ちゃんと答えが返ってくる子は心配いらんかったけど、「何がわからないかわからない」というこはあまり成績が伸びなかった。橋元治さんが「わからないという方法」という本をまとめていて、ずっと気になっていたが、これを機会に手にとってみようと思う。これから勉強しなきゃいけないこともたくさんあるので少しでも効率的に進めるために参考にしたい。

「わからない」という方法 (集英社新書)

「わからない」という方法 (集英社新書)