下町ロケット

直木賞受賞作。とある中小企業の持つ特許がないとロケットを飛ばせない、というやや非現実的な話。この中小企業のトップは、元宇宙開発機構の研究員で開発部長もそう。はっきり出てないけど、たぶん東大卒。もっと下請けいじめ的な泥臭い話を期待していましたが、実際は技術力のあるベンチャー企業の成功話。

とはいえ、会社一丸となってプロジェクトを成功させていくプロセスには心を動かされる。ロケット部品は民生品と異なり、かなりの高品質が求められ、不良品は許されない。自分も、こーゆう仕事をしたいものだと思いました。

下町ロケット

下町ロケット


昔、読んだ山本兼一の一心虎徹を読んだときも同じような気持ちになりました。江戸時代の刀鍛冶の話なんですが、刀の鍛造も一瞬の気の緩みも許されない一発勝負。しかも、不良品であろうものなら、それがすぐ持ち主の死につながるもの。まさに、真剣さをもって仕事に取り組まなければと感じさせられる作品でした。

いっしん虎徹

いっしん虎徹