イギリス生活に関する本

これまた、実利的な読書になってしまいますが、来年の夏から、イギリスかアメリカに住む可能性が高いので、その予習です。まずは、より志望度の高いイギリス本から。

ロンドンはやめられない

駐在妻の書いたロンドン体験記。リアルな駐在妻の生活をかいまみた気分。これを読んで、イギリス人は、京都人のステレオタイプなイメージに近いとの印象を持ちました。プライドが高く、表面には出さないけど噂好きで、ガツガツ必死になることを嫌い、ユーモアが好き、家柄重視度などなど。両方とも、かつては繁栄した都であることが、二つの共通点を作っているのかもしれないと思いました。

ロンドンはやめられない (新潮文庫)

ロンドンはやめられない (新潮文庫)

イギリス人はおかしい

こちらは、イギリスに単身渡り、家政婦として働いた方の体験記。ブレードランナーなどで有名なリドリー・スコットの大邸宅で働いていたそうです。イギリス生活の話は勿論、スコット家のスーパーセレブな話や家族模様なども楽しく読めました。
著者は、イギリス人のことを「白熊さん」と呼んで、大きいだけで鈍重だとやや批判的なお立場。イギリス人は、プライドは高いけど馬鹿で怠け者とはっきり書いてます(笑)
著者が描く80年代当時のイギリスは、いわゆるイギリス病にかかっていて、社会の停滞感が彼らをそうさせていたのかもしれません。その後、ブレアが登場し、金融立国としてイギリス病が癒えたあとの、イギリス人は、著者の描くように、白熊さんなんでしょうか。続編があるようなので、読んでみたいと思ってます。
また、イギリスの階級社会について色々考えさせられるような記述もあり、格差が広がっている日本の行く先も考えさせられました。

日本人ハウスキーパーが見た階級社会の素顔 イギリス人はおかしい (文春文庫)

日本人ハウスキーパーが見た階級社会の素顔 イギリス人はおかしい (文春文庫)